『忘れられた子どもたち』上映会 参加者の声
2009-06-09 18:13:54 (14 years ago)
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ユーブレインズの吉村です。
先日の『忘れられた子どもたち』上映会に参加してくれたデジタルハリウッド大学2年生の関くんが感想を寄せてくれたので、ここで紹介します。
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スモーキーマウンテンに暮らす子供たちの目は不気味なほど新鮮な輝きを放っている。彼らの無垢さは、我々の社会からは既に失われてしまったもののように思える。そう、私たちこそが発展の中で大切なもの(例えば、それは神のような存在なのだろうか。)から「忘れられた」存在では無いだろうか?
とはいえ、私たちに何ができるというのだろう。このアスファルトに覆われた地面を土に還し、ゴミ山に埋もれ、骨の突き出した人の足を払いのけながら今更生けていけるだろうか。
今作で大きく取り上げられている、スモーキーマウンテンに暮らす少年、エモンの心情には劇中で大きな変化が見られる。最貧困層の社会に生を受け、それを当たり前の環境として享受し、暮らしてきたエモンは劇中序盤のインタビューを聞く限り、「一般社会」から見た自分の町の貧しさ、青銅やアルミニウムを拾って暮らすその生活の厳しさの持つ本質的な意味に気づいている様子は見受けられない。或いは薄々は感じていたかもしれない。しかし、当時の彼には「外の世界」を知る由も無かったのだ。
エモンの心境に変化が見られた後半部。彼の顔つきはずっと精悍なものとなる。内容についてはここで多くを触れることはしないが、彼の心情は察するに難くは無い。自分のおかれている社会と「外の世界」を比較対照する事で、一人の男性として思うところがあったのではないだろうか。
エモン少年に与えられた世界との距離を測る「物差し」。私たちにも『忘れられた子供たち』という「物差し」が与えられた。12歳の少年が真剣に悩み、そして自分なりの答えを出すことのできた疑問にどうして私たちが答えられないのだろう。「私たちが愛すべきもの、大切にするべきものは何か。」という疑問に。
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四ノ宮監督は「私たちにまず出来ることは身近にいる人を愛することだ。」というメッセージを私たちに投げかけました。
身近な人たちを思いやる心、助けあう心を磨いていきたいものですね。
関くん、感想ありがとう!
吉村
先日の『忘れられた子どもたち』上映会に参加してくれたデジタルハリウッド大学2年生の関くんが感想を寄せてくれたので、ここで紹介します。
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スモーキーマウンテンに暮らす子供たちの目は不気味なほど新鮮な輝きを放っている。彼らの無垢さは、我々の社会からは既に失われてしまったもののように思える。そう、私たちこそが発展の中で大切なもの(例えば、それは神のような存在なのだろうか。)から「忘れられた」存在では無いだろうか?
とはいえ、私たちに何ができるというのだろう。このアスファルトに覆われた地面を土に還し、ゴミ山に埋もれ、骨の突き出した人の足を払いのけながら今更生けていけるだろうか。
今作で大きく取り上げられている、スモーキーマウンテンに暮らす少年、エモンの心情には劇中で大きな変化が見られる。最貧困層の社会に生を受け、それを当たり前の環境として享受し、暮らしてきたエモンは劇中序盤のインタビューを聞く限り、「一般社会」から見た自分の町の貧しさ、青銅やアルミニウムを拾って暮らすその生活の厳しさの持つ本質的な意味に気づいている様子は見受けられない。或いは薄々は感じていたかもしれない。しかし、当時の彼には「外の世界」を知る由も無かったのだ。
エモンの心境に変化が見られた後半部。彼の顔つきはずっと精悍なものとなる。内容についてはここで多くを触れることはしないが、彼の心情は察するに難くは無い。自分のおかれている社会と「外の世界」を比較対照する事で、一人の男性として思うところがあったのではないだろうか。
エモン少年に与えられた世界との距離を測る「物差し」。私たちにも『忘れられた子供たち』という「物差し」が与えられた。12歳の少年が真剣に悩み、そして自分なりの答えを出すことのできた疑問にどうして私たちが答えられないのだろう。「私たちが愛すべきもの、大切にするべきものは何か。」という疑問に。
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四ノ宮監督は「私たちにまず出来ることは身近にいる人を愛することだ。」というメッセージを私たちに投げかけました。
身近な人たちを思いやる心、助けあう心を磨いていきたいものですね。
関くん、感想ありがとう!
吉村